2010/08/30 18:39:28
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日経平均の見通し
2010年8月30日(月)
世界平均の2倍以上の贅沢をしている日本人
 世界自然保護基金の調査によると『日本人と同等の生活を世界が行うと地球が2.3個必要』だそうです。同基金によると、日本はその国土から本来供給できる量に比べ7倍程度の自然資源を利用し、過度に輸入に依存する食生活を行っており、改善すべきことが多いと指摘されました。結論として、国内排出量取引や環境税導入を行いCO2削減をすべきだとなっていて、結論については疑問があるところですが、日本がかなりの贅沢や無駄遣いをしていることは想像が付きます。
 別の見方をすれば、人口が10倍の中国はようやくGDPで日本を追い越しましたが、その勢いで生活水準を上げると、それだけで地球環境はたいへんなことになると見ることが出来そうですし、あるいは、今回の円高で日本は輸入コストが下がり、世界から輸入する量が増え、弱い通貨の国の資源や食糧を奪うという見方も出来そうです。円高で日本の資源買い付け力が上がると他の国にはマイナスになるでしょう。
 それにしても、世界自然保護基金の調査は何をすべきか参考になる部分があることは確かです。特に、『日本の国土が供給できる資源などの量は世界平均の3分の1に過ぎない』という指摘は重要でしょう。電気自動車はエコだと思われていますが、電力の大半が石炭火力で作られたものである以上、クリーンでも何でもありませんし、石炭は輸入100%の資源です。日本の中でクリーンに発電された電力を使ってこそエコカーと言えます。
 世界経済に不透明感が漂いつつある中で、日本はエネルギーを自前で確保できるように産業を育て、内需を活性化する方法が最も合理的ではないでしょうか。楽に資源を輸入できる「円高メリット」を甘受しているようでは進歩がありません。恐らく、過度の輸出に頼ている現在の産業の構造転換が無い限り、遅かれ早かれ1ドル80円割れの時代が来ることになるでしょう。小手先の対策でなく、産業構造を変えるような「創造的な内需拡大」という展望のある円高対策で乗り切りたいところです。
 日経平均は日銀の金融緩和拡大策や米国株高を受けて大幅続伸となりましたが、サプライズが無かったことで後場は伸び悩みました。今回の円高は米国の景況感悪化による部分が大きく、輸出が伸びない中での円高となるリスクがあります。日本経済の基本的な構造変化を目指す政策が求められていると考えるべきでしょう。
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