2013/10/09 17:39:45
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【生物の不思議:「しそ」の茎はなぜ四角い?】

科学が進歩したと言っても、まだまだ分かっていないことがたくさんあります。
身近な生物でさえ不思議なことがいくつもあります。
例えば、「ギンブナにはメスしかいない」のに、どうして増えるのか?という不思議がありますし、植物の茎は丸いものという常識に逆らって四角い茎で繁殖している「シソ」もまた身近で不思議な植物です。

シソ科の植物の多くは茎が四角くなっています。
是非、茎を触ってみて下さい。他の植物のように断面が丸くありません。
他に四角い竹や三角の茎をもつ変わった植物もありますが、シソほどポピュラーではありません。

お刺身のツマとして葉っぱだけしか知らない方は今の季節に花を咲かせている青ジソの茎を触ってみましょう。
青シソがなければ梅干しにセットになっている赤シソも同じく四角い茎を持っています。

他のシソ科の植物で今の時期に良く見かけるのがブルーサルビアです。
サルビア類以外ではセージ類やスペアミントやペパーミントなどのハッカ類やラベンダーやタイムなどがシソ科の植物です。
これまで栽培したり、見ることが出来たシソ科の植物は全て四角い茎をしていました。

四角い茎のどこが不思議かといいますと、普通、植物は光合成という一番大切なことをしなければならないので、丸い茎ならどこでも空いた空間に枝を出し葉を広げることが出来る為、丸い茎になることが自然です。
太陽から見て空いた空間に枝を出すには丸い茎が合理的です。
しかし、シソはそれに逆らって、90度にしか展開できない不合理な四角い茎を選びました。
不思議という他ありません。

また、シソ科の植物は良い香りを持つものが多いことが特徴です。
園芸品種のブルーサルビアやプレクトランサスは香りはあまりしませんが、多くが良い香りを持つハーブになっています。
もしかすると、四角い茎は香りを作ることに有利な仕組みかもしれません。
しかし、丸い茎で香りの良い植物はたくさんありますから、茎の形は重要なことでも無さそうです。

ある研究者が丸と四角の茎の強度の違いを調べたところ、強度的には四角い茎でもそれほど不利にならないと結論付けました。

しかし、綿密な研究に逆らうようですが、四角い茎は横方向からの強度は変わりませんが、縦からの力には弱く、茎は折れやすいのです。
水分を多く含む雨の日などは折れやすくなり、強度の面で不利に見えます。

個人的な推論はこうです。
シソ科の植物が四角い茎となった理由は、シソ科の植物は挿し木で簡単に増える特徴があることと関係があるかもしれないということです。
シソ科の植物の四角い茎は雨の日やその後に折れやすく、折れた茎に土がかかるとそのまま育つ確率が高いのです。
つまり、繁殖に有利だから四角い茎に進化した可能性があるわけです。

また、シソ科の植物は根をたいへん広く細かく張ります。
その為に夏の日差しに強いのです。
雨の日に茎が折れやすくても本体は絶対に倒れない強さがあります。
さらに、良い香りを出してヒトに大事にされています。

つまり、シソ科の不思議な茎の正体は一見すると不利に見えて、実は合理的に進化を遂げた形というわけです。

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